長く使ってきたビジネスフォンからクラウドPBXへ切り替えるとき、最初の論点になるのは「何を準備すればよいのか」と「いまの番号は使えるのか」の二つです。移行前に確認しておきたいポイントを整理します。

ビジネスフォンとクラウドPBXの違い

ビジネスフォンは、社内に主装置を置いて電話機をつなぐ仕組みです。クラウドPBXは、その交換機の機能をインターネット上のサービスとして利用します。

社内の装置に頼らないため、スマートフォンを内線にしたり、複数の拠点をまとめて運用したりしやすくなる点が、切り替えで得られる変化です。たとえば、これまで本社と支店で別々の電話契約をしていた会社が、内線でつないで取り次ぎをスムーズにする、といった見直しがしやすくなります。

確認1:いまの電話番号は引き継げるか

多くの方が気にされるのが、現在使っている電話番号を継続できるかどうかです。番号の種類や契約内容によって扱いが変わるため、移行前に確認が必要です。長く使ってきた番号は、名刺やウェブサイト、取引先の連絡先にも登録されているため、変わるとなれば周知の手間も発生します。だからこそ、引き継げるかどうかを早めにはっきりさせておくことが大切です。「VoiceLine PBX クラウド版」では、現状をうかがったうえで、引き継ぎの可否や進め方をご案内しています。

確認2:社内のネットワーク環境

クラウドPBXはインターネットを通じて利用するため、回線の安定性が通話品質に影響します。利用人数に対して十分な回線環境があるか、事前に確認しておきましょう。特に、複数人が同時に通話する時間帯や、ほかの業務システムと回線を共有している場合は、混雑の影響を受けやすいため注意が必要です。

確認3:対応できない用途の整理

切り替え前に整理しておきたいのが、クラウドPBXで対応できない用途です。VoiceLine PBX クラウド版は110番・119番などの緊急通報に対応していません。別回線(固定電話・携帯など)を必ずご用意ください。また、FAXにも対応していません。これらをいまどう使っているかを洗い出し、移行後の運用を決めておく必要があります。

確認4:必要な機能の洗い出し

取り次ぎの方法や、通話録音の要否など、いまの運用で何が必要かを整理しておくとスムーズです。普段は意識せず使っている機能ほど、移行のときに見落とされがちです。たとえば、特定の番号への自動転送や、時間帯ごとの着信の振り分けなどがある場合は、移行後にどう実現するかを確認しておきましょう。「VoiceLine PBX クラウド版」では、通話録音やAI解析、コールセンター向け機能などをご契約に応じてオプションで有効化できます。

移行を進めるときのチェックポイント

スムーズに進めるために、次の点を順に確認します。

  • 現在の電話番号の種類と契約内容を把握しているか
  • 利用人数に見合った回線が用意できているか
  • 緊急通報・FAXの代替手段を決めてあるか
  • 今の運用で必須の機能を書き出してあるか

よくある失敗は、切り替え日だけを先に決めてしまい、番号の引き継ぎ確認が間に合わないケースです。番号の扱いは特に時間がかかることがあるため、切り替え日を決める前に着手します。

まとめ

ビジネスフォンからクラウドPBXへの切り替えでは、電話番号の引き継ぎ、ネットワーク環境、対応できない用途、必要な機能の4点が要になります。準備を整えてから進めれば、移行後のつまずきを減らせます。まずは現状の棚卸しから始めてみてください。


関連記事