EC・通販事業では、注文や配送、返品交換に関する問い合わせ電話が毎日のように寄せられます。問い合わせ対応の質は、そのままリピート率や口コミの評価につながります。VoiceLine PBX クラウド版を使ったカスタマーサポート電話の運用を、入電の波・在宅対応・見える化の順に整理します。

通販の電話対応で起きがちな課題

通販の電話は、時間帯やキャンペーンによって入電数が大きく変動します。セール直後やテレビ・SNSで紹介された直後は問い合わせが集中し、少人数の窓口ではつながりにくくなりがちです。逆に閑散時は電話が鳴らず、人員配置が難しいという声もよく聞かれます。

また、担当者が外出中や在宅勤務のときは、固定電話のあるオフィスに人がいないと電話が取れない、という従来型の制約もあります。発送業務に追われる繁忙期ほど電話に手が回らず、つながらなかったお客様がそのまま離れてしまう、というケースは珍しくありません。

クラウドPBXで変わる受け方

VoiceLine PBX クラウド版は、インターネット回線とスマートフォンアプリやパソコンのソフトフォンがあれば、どこにいても会社の代表番号で発着信できます。オフィスにいなくても問い合わせを受けられるため、少人数でも取りこぼしを減らしやすくなります。

ガイダンス(自動音声応答)を設定すれば、「ご注文に関する方は1番」のように用件ごとに振り分けられます。担当者が話し中のときも、後続のお客様を待たせる順番待ちの案内が可能です。なお、コールセンター機能(ACD)や通話録音は契約オプションでのご提供となります。

よくある業務シーンで考える

たとえば、午前中は前日出荷分の配送確認、午後は返品・交換の相談が増える、といった傾向がある通販事業者は少なくありません。こうした場合、午前は配送担当へ、午後は返品担当へ着信が流れるようガイダンスで振り分けておくと、対応の入れ違いを減らせます。

繁忙期だけ在宅のパート担当者に応援に入ってもらう、という運用も、同じ仕組みのアプリを使ってもらうだけで実現しやすくなります。出社・在宅を問わず同じ番号で受けられるため、人手が必要な時期に体制を広げやすいのが利点です。

入電状況を見える化する

問い合わせ対応を改善するには、まず現状を知ることが欠かせません。クラウドPBXでは、いつ・どれくらい電話がかかってきたか、どの時間帯に取りこぼしが多いかといった入電状況を把握しやすくなります。

データをもとにシフトを組み直したり、混雑時間帯にガイダンスを工夫したりと、無理のない範囲で改善を重ねられます。感覚ではなく記録に基づいて運用できる点は、通販の現場にとって大きな利点です。

導入を判断する際は、次の点を整理しておくと検討がスムーズです。

  • 一日のうち、どの時間帯に入電が集中しているか
  • 何人で、どこ(オフィス・在宅)から電話を受けるか
  • 用件の種類(注文・配送・返品など)はおおまかにいくつあるか
  • 通話録音やAI対応支援が業務上必要かどうか

よくある失敗は、最初から機能を盛り込みすぎ、設定が複雑なまま放置してしまうことです。現状の困りごとを書き出すところから始めると、過不足のない設計に近づきます。

導入前に押さえておきたい点

注意点もあります。VoiceLine PBX クラウド版は緊急通報(110番・119番)には対応していません。緊急通報が必要な場合は、別の固定電話回線や携帯電話を必ず用意してください。あわせて、FAXの送受信にも対応していないため、FAXが必要な業務では別の手段が必要です。

通話録音やAIによる対応支援を使う場合も、それぞれ契約オプションです。AI処理は当社管理下の自前GPUで行い、通話内容を外部AI(OpenAI等)へ送信しない設計のため、お客様情報の取り扱いに配慮した運用がしやすくなっています。

おわりに

通販のカスタマーサポートは、つながりやすさと対応のしやすさが満足度を左右します。一度に作り込まず、入電状況を見ながら少しずつ整えるほうが、現場に定着しやすくなります。相談と見積りは無料です。入電が集中する時間帯と受け手の人数をうかがったうえで、どの設定から始めるかをお答えします。


関連記事